不動産用語集①

難しい不動産の用語を説明します

間取りと設備の用語集

 

  ・DEN(デン)・・・巣やほら穴を意味する英語を語源とする言葉で、書斎や趣味を楽しむ部屋といった意味で使われる。広さや形の基準は特になく、隠れ家的な用途をもつ部屋を指します。

 

   ・MB・・・電気やガス、水道などのメーターを集め、検針しやすくしたメーターボックスのこと。玄関脇に設置されることが多い。

 

  ・MENS・・・マンションエネルギーマネジメントシステムの略。共用部分や各住戸で消費するエネルギーを端末で「見える化」し、戸別やマンション単位で適切に制御できる仕組みのこと。

 

  ・N・・・納戸のこと。3LDK+Nなどと表記する。季節物や大きな物をしまいやすいが、出し入れに手間がかかりやすい面も。スペースごとに細かな収納を設置する「分納収納」と併記すると使い勝手が高まります。

 

  ・PS・・・給排水のタテ管を通すスペースのことで、「パイプスペース」または「パイプシャフト」と呼ぶ。PSが寝室の近くにあると、早朝や深夜などに排水音が気になる場合もあるので防音対策が欠かせない。

 

  ・S(サービスルーム)・・・建築基準法では住宅の居室は「床面積の1/7以上の採光に有効な窓(開口部)を設けなければならない」とされており、この規定を満たさない

部屋は「サービスルーム」「納戸」などと表記されます。

 

  ・SIC・・・シューズインクローク(シューズインクローゼットともいう)の略。靴のまま入ることができる収納のことで、大型の下足箱として玄関脇に設置されるケースが少なくない。ベビーカーやゴルフバッグなども置けます。

 

  ・WIC・・・ウォークインクローゼットの略。人が入れる収納のことで、内部に棚やハンガーパイプが組み込まれていることが多い。大型の物がしまえるが、物が多いと出し入れしにくくなる場合もあります。

 

  ・WTC・・・ウォークスルークローゼットの略で、出入口が2方向にあり、歩いて通り抜けられるク ローゼットのこと。主寝室からWTCを通って洗面室に抜けるなど、身支度の動線をスムーズにできて、便利です。

 

  ・アルコープ・・・マンションでは玄関を外廊下から少し引き込まれて設置するケースがあり、その際に玄関前にできる空間をアルコープと言います。共用部分ですが、ベビーカーなどを置ける場合もあります。

  ・1418/1620・・・浴室のサイズを表す数字で、1418は140cm×180cm、1620は160cm×200cmという意味。標準的なファミリータイプの住戸では1418が基本ですが、少し広めの住戸では1620のサイズもあります。

  ・内法面積(うちのりめんせき)・・・室内に面した壁の表面で囲まれた床面積のこと。登記簿面積とも言い、各種税金の軽減や特例を受ける要件で用いられる。広告などに記載される壁芯面積より若干小さくなるので、注意が必要となります。

  ・壁芯面積(へきしんめんせき)・・・字の如く、壁の中心から測った面積のことで、パンフレットや広告に記載される面積で、壁の厚さの分、内法面積(登記簿面積)より小さくなります。住宅ローン控除や税金の軽減を受ける方は、登記簿面積50㎡以上というのが、要件になることが多いので、注意が必要となります。

 

  ・エコガラス・・・2枚のガラスの間に空気層を設けて断熱性を高めたガラスのこと。「Low-Eガラス」とも呼ばれ、夏の日射熱を遮って冷房費を抑えられます。

 

  ・オプション・・・新築マンションや新築戸建で標準仕様に含まれていない設備や仕様のことです。建物が未完成の場合、用意されたオプションから選べるケースが多いです。原則として分譲価格に含まれていないため、追加費用が必要となります。

 

  ・オープンキッチン・・・ダイニングとの仕切り壁がないキッチン。シンクやコントロールが壁に面した背面式とダイニング側に面した対面式があります。壁で仕切られたタイプは独立型キッチンと呼ばれます。

 

  ・高圧一括受電・・・企業などで一般的な高圧契約によりマンションが電力会社から一括で電力供給を受け、敷地内の変電設備から各住戸へ低圧供給する仕組み。家庭用として一般的な戸別低圧契約より電気代が割安になります。

 

  ・高効率給湯器・・・効率よくお湯を沸かし、燃料費を節約できるタイプの給湯器。排気中の潜熱を回収するガス給湯器(エコジョーズ)や、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプ式の電気給湯器(エコキュート)などがあります。

 

  ・スロップシンク・・・バルコニーなどに設置される底の深い流しのこと。泥のついた汚れものを洗ったり、植木への水やりなどに利用できる。バルコニーでは、お子様プールをする際に、あると便利ですね。間取図上では「SK」と表記されるのが一般的です。

 

  ・太陽光発電・・・太陽光で太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディションで交流電力に変換して電気を供給するシステム。マンションでは共有部分で利用することが多いが、各住戸で利用できる物件もあります。

 

  ・太陽光パネル・・・太陽の光エネルギーを吸収して電気に変える装置のことで、太陽電池とも呼ばれます。電池の基本単位をセル、複数のセルをパッケージ化したものをモジュールと呼びます。

 

  ・ディスポーザー・・・生ゴミを粉砕して水と一緒に下水に流す装置のこと。キッチンのシンクの排水口に設置する。専用の排水管や浄水処理槽が必要なため、マンションでは後付けができないとされています。

 

  ・パントリー・・・缶詰や乾物など常温で保存できる食品などを収納する場所。食品庫とも呼ばれ、一戸建てでは独立したスペースを設けることもあるが、マンションではキッチン脇に棚を設置するケースがある程度です。

 

  ・複層ガラス・・・2枚のガラスの間に空気層を設け、断熱性を高めて結露の発生を抑えたもの。省エネ重視のマンションで設置されるケースが多い。特殊シートを張って日差しを遮るLow-Eガラス(エコガラス)もあります。

 

  ・ポーチ・・・玄関前の共用廊下部分に空間を設け、門扉を設置した部分のこと。共用廊下の通行人との距離が離れるため、プライバシーを確保しやすい。ポーチ部分にプランターなどを置ける場合もあります。

 

  ・リネン庫・・・タオルやバスローブなどの布類を仕舞う収納スペース。洗面化粧室に設置されるのが一般的です。最近はパジャマや下着類も収納できるよう大型化する傾向にあり、入浴のたびに持ち運ぶ手間が省けます。

 

  ・ワイドスパン・・・間口の広い間取りのこと。開口部に面した部屋が多くなり、明るく居住性が高まるとされます。70㎡程度の住戸の場合、窓に面した横幅が7~8m以上ならワイドスパンと言えると思います。

記事作成日:2015年09月19日 最終更新日:2018年01月13日